研究紹介

アンケート班(質問紙調査)ToTCoPプロジェクトの最もメインの調査を行っています。

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  • ToTCoPプロジェクトのメインとなる調査は、定期的にお送りして回答をいただいている「アンケート調査」です。ふたりのお子様それぞれについてお答えいただくことをお願いしています。
  • お忙しい子育て中のお父様、お母様にはいささか重いご負担をお願いすることになりますが、プロジェクトの目的をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。
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質問紙調査は、本プロジェクトの3つの研究目標である「ふたごの研究」「ふたごによる研究」「ふたごのための研究」のための設問を含んでいます。

(1)「ふたごの」研究

 ふたごは、単胎児とは異なる心身の発達パターンを持つことが知られています。しかし、わが国では、ふたごと単胎児の発達の違いに影響するような環境要因の研究が立ち遅れており、特に心理的側面(言語能力など)についての基礎資料はほとんど無い状況です。また、ふたごという同年齢のきょうだいの存在とその関係性が持つ心理的影響についての研究も極めて少ないのが現状です。

 「ふたごの研究」は、ふたごと単胎児に同じ調査をおこない結果を比較することによって、単胎児と比較したふたごの特異性とその説明要因を明らかにすることを目的としています。

(2)「ふたごによる」研究

 子どもの心身の発達については、数多くの環境要因(親の養育態度やストレスなど)が影響することがわかっています。しかし、それが環境だけの影響なのか、子どもの遺伝的要因も反映しているのかはまだ明らかになっていません。“純粋”な環境の効果を示すためには、行動遺伝学の手法等を用いた研究が必要となるのです。

 また、遺伝子や環境は相互作用的に働いている可能性もあります。例えば、子どもの社会性に関わる遺伝的要因は、特定の環境条件に置かれた時にのみ影響力を発揮するのかもしれません。このように「ふたごによる研究」は、子どもの発達における遺伝と環境の複雑なメカニズムを解明することを目的としています。

(2)「ふたごのための」研究

 ふたごの親は一度に2人の子どもを育てなければならず、育児ストレスは単胎児の子育ての2倍以上であるとされています。しかし、これまでこうした点に着目した研究はほとんどありませんでした。「ふたごのための」研究は、こうしたふたご育てのストレスを軽減する諸要因について明らかにすることを目的としています。また、研究の成果は、単胎児の育児にも適用可能な一般的知見を生み出す可能性があると考えています。

 各調査月齢での主要な調査内容は以下の通りです。

月齢 9ヶ月 18ヶ月 24-30ヶ月 36ヶ月 42ヶ月 48ヶ月
ふたごのお子さんの
成長のようす
体格      
卵性          
側性(利き手)      
運動能力    
気質          
社会性    
睡眠        
困った行動      
栄養          
認知能力    
ことば    
大きな出来事    
ふたごのお子さんが
育つ環境
家庭環境        
文化・教育環境        
ふたごの親子関係 愛着関係        
養育行動    
三者関係
(親とふたご)
   
ふたごの関係      
ふたごのご両親の状況 気分      
育児ストレス        
社会的支援状況            
その他    
ToTCoPオリジナル尺度以外には、
以下のような調査尺度を使用しています。
  • Bayley (Bayley Scales of Infant Development, Bayley, 1993)
  • BISQ (Brief Infant Sleep Questionnaire, Sadeh, 2004)
  • CBQ (Children's Behavior Questionnaire, Ahadi, Rothbert, & Ye, 1993)
  • CDI (MacArthur Communicatiove Developmental Inventories, Fenson, et al., 1993)
  • CFQ (Child Feeding Questionnaire, Birsh, 2001), Denver II (Frankenburg, et al., 1992)
  • ECBQ (Early Childhood Behavior Questionnaire, Puttnum, et al., 2002)
  • EES (Evaluation of Environmental Stimulation, Anme, 1997)
  • ESCS (Early Social Communication Scales, Mundy, et al., 2003)
  • IBQ-R (Infant Behavior Questionnaire- Revised, Garstei & Rothbert, 2003; Nakagawa & Sukigara, 2005)
  • K-ABC(Kaufman Assessment Battery for Children;Kaufman & Kaufman, 1983;Matsubara et al.,1993).
  • MAI (Maternal Attachment Inventory, Muller, 1994)
  • MEQ (Morningness-eveningness Questionnaire, Abidin, et al., Horn & Ostberg, 1976)
  • M-CHAT (Modified Checklist for Autistism in Toddlers, Baron-Cohen et al., 1992)
  • PARS(PDD ASJ Rating Scale)
  • PSI (Parenting Stress Inventory, Abidin, et al., 1995)
  • PTCI (Preschool Temperament & Character Inventry, Constantino, 2002)
  • R-ITQ (Revision of Infant Temperament Questionnaire, Carey & McDevitt, 1978)
  • SDQ (Strength and Difficulty Questionnaire, Goodman, 1999)
  • SDS (Self-rated Depression Scale, Zung, 1965)
  • ※表のオレンジ色部分は、主として家庭訪問調査です。
  • ※継続的に調査させていただくなかで、若干の追加や削除を行うことがあります。

 これまでのアンケート調査で、「選択肢が選びにくい」、「質問項目が難解である」、「わかりにくい表現がある」など、 とのご指摘をいただきました。できる限り改善の試みを続けておりますので、どうぞよろしくご協力ください。なお、 今後とも疑問等がありましたら、ご指摘ください。